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明るい未来に生きたい 引きこもりのブログ

異常・くだらないと謳われる日本の就活に思うこと

今年も相変わらずの就活シーズンがやってきた。

久しぶりに電車に乗ると。向かいに座る女の子。斜め前に立つ男の子。どちらもリクルートスーツを着ている。

ああ、就活生だな。また始まったんだな。

頑張れ。

と思うと同時に、苦しくなる。

私にとって就活は、息が詰まるもの。見ているだけで苦しい。

おそろいの証明写真

私も2年前は就活生だった。

周りの流れにのって、大学の就活ガイダンス、SPI対策講座に参加した。

1つ上の先輩からは、そろそろ証明写真を撮っておくほうがいいと教えてもらった。

友人に聞くと、みんな大阪にある有名なスタジオを予約して、写真を撮るらしい。

私も流れにのって予約した。

 

写真撮影の当日。

スタジオに着くと、リクルートスーツ姿の女の子まみれ。

鏡の前に並べられて、手早く化粧をされる。

髪型も綺麗に整えられる。

 

仕上がりは、みんな同じ。

 

斜めの前髪と、1つに結んだ後ろ髪。

 

このとき心底、気持ち悪かった。

 

写真撮影はもろもろ込みで1万円弱。

お金を払って、おそろいの証明写真を手に入れる。

出来上がった写真の中、いつもの自分とかけ離れた私が笑ってる。

あー気持ち悪い。

 

みんな、何の疑問も嫌悪感も抱かず、こんな写真を撮っているのだろうか。

不思議で仕方なかった。

 

せめて、前髪は下してほしいと言えばよかった。

いつものあなたはどこにいる

4月になって、大学の授業が始まった。

週に1回。6時間目。昨年と同じ研究室に通う。

研究室のメンバーは、昨年と同じ。

うちの学部では3年、4年と同じ研究室に所属することになっている。

 

まだ時間に余裕があるので、軽食を買って研究室に入った。

チャイムが鳴る、10分前。

菓子パンと野菜ジュースを飲みながら、みんなが来るのを待つ。

 

5分前。

まだ誰も来ない。

 

2分前。

仲良しの2人組が来た。

 

チャイムが鳴って、1分後。

いつも通りに少し遅れて到着したのは教授。

その後すぐ、3人の研究生がせわしなく教室に入ってきた。

 

これで6人が集合したが、いつもの半分以下である。

本当は15人の研究生が揃う場だった。

 

教授によると、会社説明会があるから欠席するとのメールが、昨日から続々と届いたらしい。

 

これが就活か。

 

授業が始まって20分後。

遅れて1人の女の子が到着した。

 

会社説明会に参加した後、急いで大学に来たらしい。

 

リクルートスーツ。

黒の鞄。

黒髪。

斜めの前髪に、1つに結んだ後ろ髪。

 

びっくりした。

いつものあなたはどこにいった。

 

メイクが好きで、髪を染めて、毎日コテで巻いていた。

あの頃とは別人だった。

 

いつもの方が可愛いよ。似合ってたよ。

 

これが就活か。

異様エレベーター

6月。

内定に向けての最終面接が増える。

 

面接会場はビルの中。

 

エレベーターに乗って指定階に向かうのだが、エレベーターの中は、とんでもない異様空間だった。

 

乗り合わせる学生たちは、異常にやさしい。

 

さっと乗り込んで、ボタンの前を陣取る。

 

「何階ですか?」

笑顔で聞いてくれる。

 

「どうぞ(先に降りてください)」

と軽やかにふるまい

全員が降りるまで「開」を押し続ける。

 

ボタンの前を陣取れなかった人は皆、

「ありがとうございます」と微笑み

軽く会釈してエレベーターを出る。

 

異常で見せかけのやさしさが溢れてた。

 

もう1つの異様さは、やはり統一された見た目である。

 

ここでも女の子は

斜めの前髪に、1つに結んだ後ろ髪。

 

エレベーターの一番後ろに立って就活生を見比べると、その異様さがいっそう目に入る。

 

みんな同じ。みんな黒。

似たような服を着て、似たような鞄を下げて、

箱に乗っけられて上階へ。

 

あー気持ち悪い。

 

エレベーターに乗りながら

こんなことを考えてるのは、私だけ?

 

吐き気がするほど気持ち悪い。

異様エレベーター。

顔採用、はじめます

私の就活から2年経った。

 

今年、顔採用が始まるらしい。

採用ページには、

わたしたちは、本当のあなたに会いたいと思います。

就活用メイクにしばられたあなたではなく、

好きなメイクで、いきいきしたあなたに。

出典:『顔採用はじめます。 | KISSME |私らしさを、愛せる人へ。

と書かれている。 

 

この採用ページを一通り読んで

ようやくか

と思った。

 

この考え方が「新しい」「最高」と持てはやされるようでは、まだまだ。

 

私は、もっとその先の社会をあたりまえにしたい。

 

就活、日本社会に漂う異常な同調圧力なんて、はやく無くなればいい。